2018年05月18日

花・太陽・雨 〜怪獣使いと少年

 ギタリスト・井上堯之さんが亡くなった。俺がほんのちょっとのメジャー時代に、奢らず高ぶらず、親身になって良くしてくれた先輩であった。合掌。

 UWFの発案で、この土曜日の成瀬クロップ・アコースティックフェスにおいて、UF&JがかのPIGの名曲「花・太陽・雨」を演ることになった。
この曲には忘れられないエピソードがあるんだ。(注・ここから記憶だけで語りたい。ネットで情報を摘まむのはプロレス者のやることではないからだ←前振り(^_^;))

 「帰ってきたウルトラマン」に、「11月の傑作群」とされる一連の作品がある。そのひとつ、「怪獣使いと少年」のストーリーはこうだ。
とある町に、宇宙人が化けているホームレスが育てている少年がいた。ふとしたことから、ホームレスが宇宙人であることがばれてしまう。ここで注目すべきは、その宇宙人は別に好戦的だったわけではない。ただ、身寄りのない少年を慈しんで育ててきただけなのだ。しかし、町の人々はそれを良しとしない。おそらく良質な庶民であろう人々は、宇宙人から少年を強引に引き剥がす。理由は「彼が宇宙人だから」ただそれだけだ。
 
 バットを持って集まった群衆は、宇宙人を殴打しながら叫ぶ。「おまえみたいな宇宙人はな、俺たち地球人とは違うんだよ!」「宇宙人なんか、悪いやつに決まってるんだ!」
 「やめて!やめて!おじさん(宇宙人)はいい人なんだ!」少年は叫ぶ。しかし、暴徒と化した群衆は薄笑いを浮かべながら宇宙人を殴り…虐殺してしまうのだ。結果として、実は「怪獣使い」であった宇宙人が、地球の平和のために封印していた怪獣ムルチが暴れだす…

 このようなストーリーだ。もうお分かりだろう。この、暴徒と化した住民の台詞の地球人を「日本人」に、そして宇宙人を…近隣の諸国の人たちに変えると…

 この、胸が悪くなるような差別を描いた作品を、俺は小学校高学年で観た。当時の特撮は、いろんなことを教えてくれたのだ。そして、この撲殺シーンでかかるBGMが、かの「花・太陽・雨」…ここで、UWFから待ったが入った。『「花・太陽・雨」は、「怪獣使いと少年」ではなく、「許されざるいのち」です』(^_^;)

 えーっ!…あ。そうだ。「許されざる命」だ。登場怪獣は、狂った科学者が作り上げた動物と植物のキメラであるレオゴンだ。この作品も「11月の傑作群」のひとつであり、この重厚長大なテーマは、「鋼の錬金術師」などに色濃く受け継がれている。

 でも、俺の中の「花・太陽・雨」のイメージは「怪獣使いと少年」なんだよなあ。この土曜日、「許されない」ことは何か、脳裏に浮かべながら歌おうと思っている。来てね(^_^;)



 …とかなんとか書いてたら、今日、西城秀樹さんが亡くなった。「ブルースカイブルー」「若き獅子たち」「薔薇の鎖」…少年の頃、影響されなかったといえば嘘になる。何と言っても、俺の「守護神」は、TAMAのオールアルミ・マイクスタンド、西城秀樹モデルのホワイト・ヴァージョンなのだ。いろんな方がお隠れになっていく。合掌。

ムルチA.jpgムルチ@.jpg

<ジェイソン國分 今後のライブ>

B2018.5.19(土)
成瀬クロップ 
クロップ・アコースティック・フェスティバル
UF&J 18:00登場!

C2018.5.20(日)
蒲田オッタンタ
ジェイソン國分&ザ・ソウルキッチン ワンマンライブ!18:30開演
スペシャルゲスト・幽霊会社みちづれ
そして、ソウルキッチンには、ジャズプレイヤー、SAX佐々木リョウタ参戦!
さらにピアニスト・榎本ヒビキも参戦決定!

レオゴン.jpg


D2018.5.27(日)
アズハイムいづみ中央
ジェイソン國分歌謡ショウ!

E2018.6.3(日)⇒日程が変わりました
新橋・落陽
西宮氏ご命日追悼ライブ
池タコスペシャルユニット

F2018.7.1(日)
横濱野毛サムズバー
新・新生HIRYUワンマン!



 
posted by ジェイソン國分 at 00:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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