2018年03月11日

バンドをやる、ということ〜「BLUE GIANT SUPREME」再考察

 たいへんお久しぶりです。いやー、ものすげえ具合悪かったんですよ。最初に熱が出たのが先々週の土曜日で、それから一昨日くらいにやっと晴れた!って感じになったから、ほぼ二週間熱があったことになる。とーぜん、インフルエンザを疑い、なんと三回も検査するも陰性…さらに俺はビールの味で自身の体調を査定するんだが、もう、ほんとゴムのような味で。そんなとき飲むな、って話もあるが(笑)
 その間、仕事は佳境だわ、まーいろいろあるわで、勿論バンドの練習もあったりするわけで、相棒に「根本的に心臓でもやられてるんじゃないか」と言われるわ、まーその相棒もギター演奏中に指が攣るところか腕が攣ったりしてるわけで(爆)まー高齢のバンドマン、ってのはこーいうもんです(^_^;)

 さて、具合悪いとまー寝付くわけで、そうすると漫画ばっか読んでて。表題の「BLUE GIANT SUPREME」の四巻が出て、やっと主人公のカルテットが揃う。欧州編になってから、ちょっとイマイチくんだなあ、と思ってたけど、カルテットがひとりずつ揃い、というか、主人公の磁力に惹かれるように明らかに曲者?のバンドマンが一人ずつ、その背景も丹念に書き込まれて「やってくる」のだ。
 小柄な女性ながら、骨太な前にでるリズムを弾き出す、ドイツ人ベーシストのハンナ・ペータース。クラシックあがりで、繊細な音を紡ぎだすのに、物凄く性格が悪く(!)短気で、気に入らないと演奏中に相手に水をぶっかけて帰ってしまう、ポーランド人ピアニストのブルーノ・カミンスキー。大変な技巧を持ち、年間500以上のライブセッションをこなし、しかし、流動的にメンバーを替えて「上がって」いくのがジャズマンである、との信条から決まったバンドを組まないフランス人ドラマーのラファエル・ボヌー。

 この四人がバンドを組む。国籍も、性別も、そして性格も心情も音楽性も、はっきりいってめちゃくちゃだ。しかし、お互いがお互いを認め合う。「絶対バンドを組まない」はずのラファエルが、一度は断るものの、加入を決めたのは「月が綺麗だったから」だ。なんなんだ、と思われるかもしれないが、いいバンドを組むと、いい演奏ができると、はっきり言って風景が変わる。だから、これはとてもうなずける理由だ。

 ここまで書いてて、あれ?なんか俺これ一回書いてないか?と気づく。

http://jasonk.seesaa.net/article/454823418.html

…書いてた(爆)

 まあ、いいのだ。書きたいことを書くのだ(^_^;)
 週刊連載の最新号では、彼らの初ライブは「大」惨敗に終わる。お互いの思いも技巧も空回りし、客席の三分の二が途中で帰る、という…
 これもあることだ。毎回毎回100%のライブはできない。しかし、お客さんの前に立つ以上は100以上を見せなければならない。だから俺は教え子には「200%になるまで練習しろ」と言ってきた。安生洋二だ(笑)

 俺のバンドのギタリストは、なぜこのバンドでギターを弾くのか、というインタビューに答え「こいつが愉しそうに歌ってるのをみるのが好きなんだ」と言った。これとほぼ同じことを、RC時代のチャボが言っている。
 俺のバンドのベーシストは「一生ついていきたいとは思わない。もっとちゃんとやれよ、と思うことも多い。でも、この男の後ろでベースを弾きたいとは思う。この男の歌を、詩を、支えたいと思う」と書いた。

 …もう言葉もない。こういうメンバーで歌えることが、至上なのだ。やるしかない。

 「BLUE GIANT SUPREME」は、最新作のラストシーンで、ワイルド7のヘボピーみたいな?男が登場し、バンドに的確な助言を与え、バンドのツアードライバーを買って出る。彼は、ハンブルグで主人公を応援した、楽器店の主人ボルツの甥の、ガブリエル。なんと、ヘビィメタル・ギタリストだ。彼は言う。

 「俺は今だって、ジャズよりメタルだよ。でも、ジャズも、ロックも、メタルも関係ねえ。大事なのは「愛」だ。俺は、このバンドに「愛」を運んできたんだ。だから、ケミストリーが生まれるのさ。わかるか?え?わからねえ?」(^_^;)

 さて、次のステージ、どんなケミストリーを生み出せるかな。

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<ジェイソン國分 今後のライブ>

@2018.3.18(日)
蒲田オッタンタ
池タコライブ56
ジェイソン國分&ザ・ソウルキッチン、池タコライブに久々登場!

A2018.3.25(日)
横濱野毛サムズバー
ジェイソン國分の魂が鳴り止まないスペシャルな夜
・第一部 15歳!の「天才」ピアニスト、HIBIKI登場!いろんな曲弾いて貰って歌います!
・第二部 新・新生HIRYUいよいよ登場!スーパー・キーボード・プレイヤーYAMAKO、正式参戦!

・事情により告知が遅れましたことをお詫び申し上げます。でも、内容は濃いです(^_^;)フレディ飯田もでます。お待ちしております。

B2018.4.2(月)
横浜・あいの木きょうしん
ジェイソン國分スペシャル歌謡ショウ!

C2018.4.21(土)
蒲田オッタンタ
「歌う弁護士」ユウゴ氏ワンマンライブのゲスト
登場形態未定

D2018.4.29(土)
アズハイム上大岡
ジェイソン國分歌謡ショウ!

E2018.5.20(日)
蒲田オッタンタ
ジェイソン國分&ザ・ソウルキッチン ワンマンライブ!

F2018.7.1(日)
横濱野毛サムズバー
新・新生HIRYUワンマン!

F2018.5.27(日)
新橋・落陽
西宮氏ご命日追悼ライブ
池タコスペシャルユニット

<お知らせ>
本日3/11に予定しておりました黄金町・はつこひ広場でのマサ中山との共演ライブですが、マサ中山との協議のうえ、出演を見送ることになりました。私だけでなく、今回はマサ中山も出演いたしません。よろしくご理解のほどお願い申し上げます<(_ _)>
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posted by ジェイソン國分 at 07:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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