2018年02月04日

我が追憶の大仁田厚vs長州力 なんとか中編

※前回の続きです。いやー、プロレスの神が呼んどるんだなー(^_^;)

 「大仁田なんてポンコツは五分で終わらせてやるよ」と豪語していたくせに大仁田をピンフォールできなかった佐々木健介に張り手をかました長州力が送り込む次なる使者は…(初期の仮面ライダーの予告みたいだなー(^_^))と業界が注目するなか、なんと自ら「あんなものはヒールではない。俺が黙らせてやる」と名乗りを上げたのは…黒のカリスマ、蝶野正洋!

 蝶野正洋は当時天山広吉〔「探偵はBARにいる」とかに出てますなー〕と蝶天タッグとしてヒールとして名を馳せた後、超ヒール軍団NWOジャパン〔アメリカのリーダーはかのハルク・ホーガン。今でいうと、内藤哲也のロス・インゴブレス・デ・ハポンだよなー〕のリーダーとして、文字通りカリスマ的人気を誇っていた。

 しかも、「あいつの得意なリングでやってやるよ」と、なんと大仁田が主張する電流爆破マッチを受託。要するに、かの新日で電流爆破が観られるわけである…嬉しい(爆)

 この頃、大仁田は自分で主催する「大仁田興行」を別にやっており、ドームの真横にある後楽園ホールで、毎回有刺鉄線デスマッチを行なっていた。そして、そこには、テレビで大仁田信者になった若者たち…メガネを掛けて、バックパックを担いだ、そう、後楽園よりアキバが似合いそうな子たちが「邪道・大仁田厚」などと書いた幟をもって集結するようになる。

 そして、試合が終わると…

「俺は!俺は!弱い!でも見ていろ、必ず長州力を復帰させて戦ってやるんじゃ!」

「新日本はな、あんなでかい東京ドームでやっている。それにくらべて、俺はここ、後楽園ホールでやるのが精一杯じゃ!でも見ていろ、精一杯な俺がやる、胸いっぱいのプロレスを!」

と、後楽園ホール裏の非常階段で叫びまくる。この裏手がちょうどドームになるんだよね。これをひとは大仁田劇場、と呼ぶようになるのである。

 そして迎えたvs蝶野正洋戦。なんと場所は再び東京ドーム、あのドームのど真ん中に電流爆破のリングがしつらえられる…と思いきや、センターのリングの横に専用のリングが…ドームは屋内なので、消防法の関係もあるといえばあるのだが。しかも試合は第ゼロ試合。つまり、正式の試合としてカウントしないのだ。

 そして、東京ドームに響き渡るワイルド・シング! 大仁田信者が掲げる幟の中を、不敵にタバコを吸いながら〔実は師匠はタバコ吸わない(^_^;)〕パイプ椅子を背負い、邪道革ジャンを纏い、プロレス者ひろやすが指摘した通り、なにやら不敵な笑みを浮かべている大仁田。煙草を吸うな!という新日側の要望に対し、「佐々木健介は俺に勝てなかった。だから、新日が灰皿を用意しろ!」とよくわかんない要求(^_^;)
 これに対し、新日は畳二畳ぶんぐらいのブリキの灰皿を用意。これをドームの花道沿いに、大仁田の歩に合わせて移動させるのである。この灰皿移動はヤングライオンがやってたが、あれ誰だったんだろうなー。いまメイン級の誰かなんだろーなー。やるせなかったろうなー。

 先に登場した大仁田は、にやにやと入場口を睨みつける。でもそこに登場した蝶野正洋はなんと、入場口から真黒のハマーを自分で運転して登場!口には葉巻が…これだよこれ!大仁田がタバコなら俺は葉巻だ!この感性こそがプロレスなのだ。
 黒ずくめの、サングラスがこれほど似合う男はいないだろう。その蝶野が、有刺鉄線の前に立つ。身震いしたのを覚えている。

 試合形式は「ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ」!この名フレーズを当時新日の看板リングアナだったケロちゃん(カエルさん(弾き語り)ではない)が朗々と読み上げる…う、嬉しい(^_^)
 
 試合開始。なんと蝶野正洋は大仁田にヤクザキックをゴング前に放ち、有刺鉄線に頭から突っ込んだ大仁田は火花と轟音、煙に包まれる。しかし大仁田も蝶野を突っ込ませ、2人とも計3回ずつ、爆破。
 そしてダブルノックアウト。

 ここで、新日本ファンが信じられない光景が。
 先に立ち上がった蝶野は、大仁田の腕を掴んで引き起こし、なんと自分の革ジャンを肩にかけてやるのだ。

 そしてあくる日の後楽園で行われた記者会見。珍しくニコニコしている大仁田に、マナベアナウンサーが聞く。

「大仁田さん、試合は引き分けだったのに…何かいいことがあったんですか?」

 師匠は答える。

「これから友達が来るんだ。早くこないかな、新しい友達」

そう、その時ドアを開けて入ってきたのは…

蝶野正洋!!

 無言でサングラスも外さぬまま、大仁田と握手する蝶野。
仰天の蝶野大仁田組は、そのあと新日本を荒らしまくることになる。

「俺はなあ、カッコばっか付けてる新日の正規軍の奴らより、大仁田の魂に惚れたんだよ!」

 か、カッコいいぞ、蝶野(^_^)

 そして蝶野と組み始めた、と同時に、その蝶野正洋はNWOと袂を分かち、チーム2000という新ヒールチームを結成する。タッグパートナーは野上彰。彼は蝶野の同期だが、ずっと燻ってた。こういうところに蝶野の侠気を感じる。その後野上は俳優と兼業になり、あの「仮面ライダークウガ」で、グロンギのズ集団を純粋にチカラだけで束ねるズ・ザインダ〔要するにサイ男〕を好演し、オダギリジョーをリフトアップする。

 話が逸れた(^_^;)蝶野がNWOを離れた、ということは、NWOのタッグパートナーであった、そう、あの男と敵対することになるのだ!

 …グレート・ムタ!

 天才・武藤敬司のアメリカ遠征時代のもうひとつの姿で、忍者殺法と毒霧でWCWのチャンピオンにまで上り詰めた大ヒール。アメリカのプロレスファンには最も有名な日本人だろう。

 大仁田は叫んだ。

「ようし、俺がムタの相手を呼んでやるよ。友だち〔蝶野〕は新日正規軍を相手にしててくれ」

 そして登場したのが、しかも大阪湾のヘドロの中から奇声を発して上がってくるという…とんでもねー登場をしたのが…その名も、グレート・ニタ!

 …誰の化身かは言うまでもない(爆)

 ここまでくるとあほらしくなってくるのが一般的感性であるが(爆々)、ここでは大槻ケンヂ氏の名言を引用して拙文を締めたい。

「グレート・ムタとグレート・ニタのどっちが強いかなんて誰も気にしてないんだよ!でもそこに夢をみるのがプロレスファンなんだ!」

きっと続く(^_^;)

<ジェイソン國分 ミニ・ライブ・リポート>

2018.2.3 木更津MICK
ミック・フォーク・ジャンボリー

1.知識〔吉田拓郎〕
2.誰かが風の中で〔上條恒彦〕

ゲストギター・古山としひこ

撮影・ユモトケンタ

IMG_6386.JPGIMG_6388.JPG

<ジェイソン國分 今後のライブ>

お詫び…2018.2.6(火)
横浜野毛サムズバーでのマサ中山ヴォーカルセッションには、都合により出演できなくなりました。マサ中山は、予定通りイベントを行います。皆さん、お越しください。

@2018.2.10(土)
東京神田某所
「富津」ひみつ集会(爆)

A2018.2.11(日)
黄金町はつこひ市場

B2018.3.3(土)
木更津羽鳥野みなのば「ピーナツ・カフェ」

C2018.3.16(日)
蒲田オッタンタ
池タコライブ56
ジェイソン國分&ザ・ソウルキッチン 登場! 

IMG_6389.jpeg
posted by ジェイソン國分 at 23:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。