2016年10月23日

「滝亭のお母さん」のこと

 「滝亭」はその昔、我々が若かりし頃、「養老の滝」だった。表現的にマズイかもしれないが(^_^;)十代のころからたいへんお世話になっていた。「池上タコ飲み倶楽部」は、この店の裏にあった「ジャングルジム」というBar(今考えてもシブイ店だった)の常連によって、自然発生的に結成された。「ジャングルジム」は夜遅くにならないと開かないので(たしか23時ころから朝までだったと思う)我々はこれまた自然発生的に(^_^;)「滝」に集まり飲むことになっていた。
 
 池タコは、音楽演ってるやつとか、絵を描いてるひととか、芝居やってるやつとか…なるTの大好きな小説「青空のルーレット」に出てくるような、「夢をみるから人間なんだ」という、はたから見たら、あんまり何も考えてないんじゃないか、という(あたってる気がしないでもない)そんな奴らが、ぐびぐびぐびぐび「ビール10本!」とか嬌声をあげながら(俺か)毎晩毎晩、世界を語り、時代を語り、夢を語っていたわけだ。そんな俺たちを、ほぼ家族経営の「滝」のお父さん、お母さんはいつも優しく見守っていてくれた。我々が「滝亭」を『聖地』と呼ぶのはそんな理由からだ。
 俺は木更津に移り住んでからも、木更津の仲間を池上まで呼び(まだアクアラインなどない頃だ)飲みまくっていた。下の写真にフレディ飯田やナカダイくんが写っているのはそのためだ。

 先日、「滝のおかあさん」が亡くなられ、49日法要にあたる日に現在の経営者である「おにいちゃん」が一階をすべて貸切にしてくれ、池タコ・SHINのプロデュースのもと、大追悼飲み会が実施されたんだ。
 平日だというのに30名近くの人々が集まり、それぞれ「お母さん」の想い出を語った。そういうわけで木更津からナカダイくんが来たり、沼津からクニさんが駆けつけたりした。そのたびに「献杯」が行われ、まるであの頃のように、ぐびぐびぐびぐび飲んだ。SHIN制作の「想いでのスライドショー」も何回もかかるのだが、毎日がハロウィンだったんじゃないか、俺たち時代を先取りしてたんじゃないかというような(実際仮装大会もやっていた(^_^;))まさしく「魔の饗宴」(@ユーライア・ヒープ)が繰り広げられており、「滝」の皆さんの懐の深さがうかがいしれた。

 「滝のお母さん」には、個人的な思い出がある。早逝した俺の親父が亡くなった年に、滝のお父さんも亡くなられた。そんなこともあり、俺は時々「ヤキトリ食べたい」と言う俺のオフクロを滝亭に連れて行っていた。滝のお母さんは歓迎してくれ、同じ年に連れ合いを亡くした、という思いからか、オフクロにたいへん良くしてくださった。
 最後にお母さんに会ったのも、もうあんまり歩けないオフクロを連れてったときだ。いつものように談笑した後、決まってお母さんは「國分さんシアワセね。でもあなたも偉いわよね」と言ってくれる。いろいろあってあんまりシアワセじゃないときでも、滝のお母さんにそういわれると「そうだよな。がんばんなくちゃいけないよな」と思えて少し元気が出たんだ。

 お母さん、ほんとにありがとうございました。いつか向こうに行ったときに、また飲ませてください。

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posted by ジェイソン國分 at 19:48| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする