2015年01月08日

BLUE GIANT 〜極私的一考察 そのA

 先日取り上げた「BLUE GIANT」、共感のコメントを戴けて嬉しい。そこで、最新第四巻で俺が大好きな場面を。

 主人公が「上京」(当然プロのジャズプレイヤーになるためである)する直前、“師匠”由井の指示で、最初にボロクソにけなされたジャズバーでのセッションに臨む。当初やはり「上手く合わせられず、独りで吹いてるような感覚」に襲われた主人公に師匠・由井は一言「聴け」と合図を送る。そして主人公は「皆の後ろで吹いてる」感覚を得る。
 そう、バンド演ってると、まさにこういう感覚に襲われるときがある。俺はシンガーなんで、皆の演奏にいわゆる「乗る」わけだが、うまくハマればハマるほど、メンバーの「後ろ」で歌ってる感覚になる。ああ、この作者はバンド経験者なんだな、と理解できる場面である。
 そして、俺がシビれたのは次の場面。主人公のサックスのアドリブに、メンバーが「乗り出す」。ピアニストは、前回彼と合わせており、そのとき轟轟たる非難に帰らされた主人公を一人かばったことを思い出し、その成長に感激する。ベーシストは「な、なんなのコイツ」と驚愕する。

 そしてドラマーは…叩きまくる彼の背景に、ドラマーとしての人生がサイレントで描かれる。小太鼓を無我夢中で叩いていた幼少期、ブラスバンドで叩いていた中学時代、そしておそらく高校時代、モヒカン頭でパンクバンド?で叩いている…しかし、彼のバンド仲間は髪を切り、スーツに身を固めて彼のもとを去っていく…呆然と、哀しい顔で見送る彼…

 でも、彼はドラムを辞めなかった。そして、主人公のセッション中に彼はつぶやく。

 「ああ、ドラムやってて、やっぱり間違ってなかったんだ」

 ここで、「ドラムやってて良かった」でなく、「間違ってなかった」とつぶやくところに素晴らしさを感じる。“発表会”バンドやってたら、「間違ってなかった」なんて絶対思わないからだ。
 日々の暮らしの中で「俺はこんなことやってていいのか、バンド続けてていいのか」なんてきっと悩むこともあるだろう。でも、真剣に対峙してれば、こういう「間違ってなかった」と確信できる“神が赦す瞬間”に遭遇することがある。

 先日、2014年度最終公演の日吉Napで、Toru−Johnとともに数時間前に直前リハに臨んだ。もうまさにその日の朝に決めた選曲、イーグルスの「デスペラード」を歌ってるとき、まさにこんな感覚に襲われた。ああ、やっぱり歌ってて、間違ってなかったんだって。
 この日の本番は俺がちょいとした緊張(^_^;)から構成をミスり、盤石の出来とはいかなかったんだが(スマンToru−John)なんというか、納得できる年末の締めだった。

 「演り続ける」すべてのミュージシャンに喝采を。

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<ジェイソン國分 2015ニューイヤー・ツアー>

@1/12(祝)相模女子大学音楽ホール
神奈川県高等学校軽音楽連盟主催「K−LIVE」 
ファースト・コモンズ再臨! …さらに小田原コモンズも!(ベース弾きます(^_^;))

A1/30(金)横浜野毛サムズバー http://www8.plala.or.jp/samsbar/
ジェイソン國分の魂が鳴りやまない夜
謎(!)の新ユニット「なるJ」「Jシン」登場!(^_^;)

B2/7(土) 日吉Nap  http://www.hiyoshinap.com/
ジェイソン國分&Toru−John

C2/14(土)下北沢屋根裏http://shimoyane.com/
昼ライブ! HIRYU登場!
posted by ジェイソン國分 at 23:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする